醜い私が美貌の聖女になったら、危険な恋をして国が滅びた。
「だって、みんな私をモノみたいに扱ってきたの。今もそう。貴方もそう。利用できるモノとしか扱ってない。それに貴方なら私がいなくても皇帝になれるでしょ」

 リオネルに告白された時に、彼が妹のラリサの為に嘘の告白をしているのだと思った。
 エリシアはそれを羨ましく思った。

 パトリスもどれだけ愛を口にしても、エリシアより妹のルナを優先した。

 それに対して自分の家族はエリシアを優先しない。

 醜くなれば、治す方法を考えるより先に突き放した。
 誰にとっても自分は一番ではないし人でさえないように思える。

 唯一、言葉は通じなくても寄り添ってくれた魔獣さえ自分が消してしまった。

< 153 / 234 >

この作品をシェア

pagetop