醜い私が美貌の聖女になったら、危険な恋をして国が滅びた。
 ブレイクはリオネルをの言葉にほくそ笑み、猶予がないことを伝える。

「セドリック皇子殿下の到着前には片付けておく必要があります。私の知る限り彼はいかなる膿も見つけたら逃しません」
「分かった。真夜中に臨時裁判を行えるように動いてみる」

 リオネルは静かにノイダン王家を潰す決意をした。
 それは彼が積み上げて来たものを全て手放す決断だった。

 ♢♢♢

 エリシアが目を開けると、そこにはかつての婚約者がいた。

 寝台に横たわらせられたエリシアを見つめるブルーサファイアの瞳に彼女は震え上がる。
 先程、バルコニーから飛び降りてブレイクに救出されキスを交わした。
 それからの記憶がない。

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