醜い私が美貌の聖女になったら、危険な恋をして国が滅びた。
「私が、家出したって?」
「はい。だからパトリス王太子殿下は、泣く泣く婚約を破棄したって」
耳鳴りがした。
血が逆流するような感覚に、視界が一瞬暗くなる。
(そう、そういうことに、なっているのね)
突然、皮膚が赤黒く膨れ上がったあの日。
侯爵家を訪ねてきたパトリスが、悲鳴を上げるように婚約破棄を告げた瞬間。
両親と弟にまで「気持ち悪い」と罵られ屋敷から追い出された夜。
全てが、自分の「我儘」として処理されている。
「うっ⋯⋯」
吐き気が込み上げ、エリシアは思わず身体を抱きしめた。
アイリスは、空気を和ませようと、あえて軽薄な浮気話を続ける。
「はい。だからパトリス王太子殿下は、泣く泣く婚約を破棄したって」
耳鳴りがした。
血が逆流するような感覚に、視界が一瞬暗くなる。
(そう、そういうことに、なっているのね)
突然、皮膚が赤黒く膨れ上がったあの日。
侯爵家を訪ねてきたパトリスが、悲鳴を上げるように婚約破棄を告げた瞬間。
両親と弟にまで「気持ち悪い」と罵られ屋敷から追い出された夜。
全てが、自分の「我儘」として処理されている。
「うっ⋯⋯」
吐き気が込み上げ、エリシアは思わず身体を抱きしめた。
アイリスは、空気を和ませようと、あえて軽薄な浮気話を続ける。