あと30日で、他人に戻るふたり
リビングのローテーブルに運んで、昨日のように並べてやっとラグの上に腰を下ろした。


いつもみたいにテレビをつけて、二人で「いただきます」と箸を手に取る。


「……うまいな」

「合わせ調味料ってすごくないですか?」

「キャベツ、ごめん」

火が通ってさらに縮んだキャベツを箸でつまんで、彼らしくない謝罪を口にした。

「いいんですよ。結果、美味しいでしょ?」

「……うん」

「食べやすくて、私は好きです」

「それならよかった」


それ以上は何も言わずに、彼はまた箸を動かし始める。
さっきまでよりも、少しだけゆっくりと。

その様子を横目に見ながら、私も同じように食べ進めた。


テレビの音だけが流れる部屋は、昨日よりもずっと落ち着いている気がする。


……なんでだろう。

────悪くないかもしれない。


気づけば、昨日と同じように。
当たり前みたいに、隣でご飯を食べていた。







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