あと30日で、他人に戻るふたり
行くのか行かないのか、どっちなの?

彼のどっちつかずな態度に首をかしげながらも、まあいいや、と私も寝室へ行って着替える。

外はだいぶ日差しが強そうなので、おそらく気温も上がっている。
キャミソールにシアーシャツを合わせて、涼しい服に着替えた。

日焼け対策にキャップをかぶったところで、

「俺も行く」

とリビングから声がした。


はーい、と返してからふと鏡を覗いて立ち止まる。

すっぴんに、どこに行くでもないなんでもない服。
なんというか、あまりにも手抜き感がある。

リビングで待たせているのが分かっていたので、仕事の時にもよくつけるお気に入りの華奢なシルバーのネックレスを手に取った。

そのままそれだけ身につけて、寝室のドアを開ける。


てっきりあの爆発した寝ぐせを隠すために、彼もまたキャップをかぶっているかと思いきや。
今日はそれ以上に適当だった。

パーカーに着替えていて、フードで雑に頭を隠していた。


「えー…。不審者みたい」

思わずこぼれた本音を、大地さんは華麗にスルーする。

「じゃ、行こう」

もう玄関に向かって歩き出していた。
慌てて後を追いかける。


ふたり並んで外に出た。



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