あと30日で、他人に戻るふたり
誰もいない部屋に、 小さな声が落ちる。
ひとりなのだから、返事はない。
静かすぎる部屋が物足りなくて、音で紛らわそうとしてテレビをつける。
賑やかな音が流れてきた。
テレビの中の人たちは、楽しそうに笑っている。
普段ならつられて笑うこともできるのに、今日はできななかった。
やっぱり、どこか静かだった。
適当に夕飯を済ませて、 またソファに戻る。
なんとなく、 いつも座っている場所じゃなくて 少しだけ端に寄って座った。
ふと、 隣を見る。
だらっと寝そべってスマホをいじる姿や、うたた寝しているきつもの横顔がない。
……誰もいないのは分かっているのに。
なんで今、 そこを見たんだろう。
自分でも分からないまま視線を戻して、クッションを引き寄せると抱え込んだ。
昨日は、私が今までで一番大騒ぎして。
あっちはなんてことないように受け流して。
そんなあったかい時間を過ごしたのに。
今日は、 それが一切ない。
「……なんで」
ぽつりと、 つぶやくような声が出た。
考えなくても、もうずっと前からそんなことは分かっている気がする。
でもそれを言葉にするのは違う気がして、そのままクッションに顔を埋めた。
目を閉じるとさっきまでの静けさが少しだけ濃くなる。
────いないだけなのに。
それだけなのに。
どうしてこんなに、落ち着かないんだろう。
ひとりなのだから、返事はない。
静かすぎる部屋が物足りなくて、音で紛らわそうとしてテレビをつける。
賑やかな音が流れてきた。
テレビの中の人たちは、楽しそうに笑っている。
普段ならつられて笑うこともできるのに、今日はできななかった。
やっぱり、どこか静かだった。
適当に夕飯を済ませて、 またソファに戻る。
なんとなく、 いつも座っている場所じゃなくて 少しだけ端に寄って座った。
ふと、 隣を見る。
だらっと寝そべってスマホをいじる姿や、うたた寝しているきつもの横顔がない。
……誰もいないのは分かっているのに。
なんで今、 そこを見たんだろう。
自分でも分からないまま視線を戻して、クッションを引き寄せると抱え込んだ。
昨日は、私が今までで一番大騒ぎして。
あっちはなんてことないように受け流して。
そんなあったかい時間を過ごしたのに。
今日は、 それが一切ない。
「……なんで」
ぽつりと、 つぶやくような声が出た。
考えなくても、もうずっと前からそんなことは分かっている気がする。
でもそれを言葉にするのは違う気がして、そのままクッションに顔を埋めた。
目を閉じるとさっきまでの静けさが少しだけ濃くなる。
────いないだけなのに。
それだけなのに。
どうしてこんなに、落ち着かないんだろう。