遼くんは泣き顔がお好き。






「海だーーーーーーーー!!!」

「おーーー…本当だ、本物の海だ」

「あたし10年ぶりくらいかも」

「マジ?江波さんプール派なん?」

「いや別にそういうわけじゃないけど、
海なんてそうそう来る機会なくない?」


あたしも海なんて何年ぶりだろう。
目の前に広がる真っ青な空と、まだ太陽が高く昇っているおかげでキラキラ反射して見える波。

これは田道くんじゃなくてもテンション上がる。


「母なる海よーーーー!!」

奇声を上げながら海へ一直線に走っていく田道くんを追いかけて、宮尾くんや相原くんも走っていく。
みんな裸足にはなってるみたいだけど、ズボンの裾まくらないと濡れちゃうぞーー。

今日は平日だからか、休日ほど人は居ないみたいだ。
あたしたちの周りにも散歩している人が数人居るくらい。

「ほとんど貸切状態じゃん。」

つぶやいた遼くんの言葉に頷いた。
晴れた1学期最終日に、海。
控えめに言っても最高です。



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