遼くんは泣き顔がお好き。



あっという間に賑やかになったあたしたちを先生の声が叱りつける。


「お前ら廊下ではしゃぐな!小学生でももっとお行儀いいぞ!」


すいませぇん、なんて適当な謝罪をしてそそくさとその場を後にする。


ホームルームが始まる直前のチャイムが鳴ったとき、
田道くんがくるりと振り返って言った。


「今日帰り、駅前のゲーセン集合な☆」

「何勝手に召集かけてんだよ」

「なんだよ相原ぁ、来ないってのかぁ〜?」

「……まぁいくけど」

「ハイ決定ぇ〜!!!江原さんも今日バイトないって言ってたもんな?ハイ参加決定!」

「え、なんであたしのシフト把握してんの…こわ…」

「もちろんお前も参加だからな?」


宮尾くんが指差した先には遼くんの顔。
不意に宮尾くんが遼くんの耳元で何かをささやいた。


「しばらく久原さんと2人きりになることを阻止させてもらう」

「……うっぜぇ〜〜〜〜」


それからまたきゃんきゃんとじゃれ始めた2人をなんとか引き剥がして、遼くんを自分の教室へと帰らせようと背中を押した。




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