遼くんは泣き顔がお好き。
「あの、宮尾くん、色々ありがとうね…」
色んな意味を込めてお礼を言うと、
ちょっとだけ眉を下げて笑ってくれた。
「ごめん俺本当にまだ全然諦められてないんだけど…
これからもお昼ご飯食べたりしよーね?」
「…それはもちろん」
「ん、ありがと。
じゃこれからも、友達としてよろしくってことで」
そう言いながら差し出された手。
ちょっとだけ迷ってその手を掴もうとした瞬間、
横から入った大きな手に宮尾くんの手が掴まれる。
「…ってなんでお前が握手してんだよ!」
「れいちゃんの代理で俺が握手しとこうと思って」
「やめろよきもちわりー!!離せって!」
握りしめた手をブンブンと振り回す2人に、「なんか面白い遊びしてんの?俺もまぜて!!」と田道くんが突進してくる。
「喧嘩してんのかと思ったけど違ったん?」
「あたしには野良犬の縄張り争いにしか見えなかったんだけど」
「江波さん……せめて室内犬くらいのお上品な例えにしたあげてくんない…?」