遼くんは泣き顔がお好き。


気のせいかと思ってたけど、やっぱりあたし体調悪かったんだ。
普段あまり体調を崩さないおかげで自分の身体の変化に鈍感な自分が情けない。

意識がはっきりしてくると、途端に鼻がジンジンと痛み始めた。


「いった…そうだ、顔から倒れたんだ」

あたしの鼻、大丈夫なんだろうか。
曲がってない?これ。
そんな心配をしていると、チャイムが鳴った。

そっか、3時間目の授業が終わったんだ。
やっぱり今日は先生の言うとおり、大人しく帰った方が良さそうだ。

もう少し身体が動かせるようになったら教室にカバンと制服を取りに行こう。


そんなことを考えていた瞬間、保健室の引き戸が音を立てて開いた。


< 76 / 152 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop