遼くんは泣き顔がお好き。
というかあたし、
初めて男の子から好きだとか言われた。
あたしって好かれる要素あったんだ。
そう思った瞬間、全身が爆発したみたいに熱くなった。
「…わかってくれた?俺、冗談で言ったんじゃないよ」
真っ赤になっているだろうあたしの顔を覗き込んで、どこか嬉しそうな顔で宮尾くんが言った。
「やっぱりアイツには渡したくない。
てか誰にも渡したくない」
何その少女漫画みたいなセリフ。
突っ込みたかったけど声が出ない。
あたしから目を離すことなく、
宮尾くんはまたそっと手を伸ばした。
長い指が頬を撫でた時、無意識に肩がビクッと跳ねた。
「あ、これはびびったんじゃなくて、
なんか勝手に身体が反応して…」
「分かってるよ。
……あーーーかわいい…連れて帰りたい」
言いながら顔を片手で隠した宮尾くんを見て、どうしていいか分からず固まる。
明らかに困った顔をするあたしに笑いかけて、
「ちょっとは俺のこと、意識してくれたら嬉しい」
そう言ってベッドから離れていった。