檻の外で咲く恋2
第四章 触れそうで触れない
雨の音が、静かに部屋に響いていた。

窓を打つ細かい音。

外に出る気にはならない夜。

芹羽「降ってきたね」

キッチンから覗くと、
玲央が窓の外を見ていた。

玲央「さっきからな」

短く返ってくる。

それだけの会話。

でも。

どこか落ち着く空気。

羽美は、すでに寝ていた。

珍しくぐずらず、
すんなり眠ってくれた夜。

芹羽「静かだね」

ぽつりと呟く。

玲央「ああ」

それだけ。

沈黙が落ちる。

気まずいわけじゃない。

でも。

いつもより少しだけ、
意識してしまう。

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