檻の外で咲く恋2
理由は、分からない。

ただ。

この“静けさ”が、
妙に近く感じるだけ。

玲央「コーヒー、いるか」

玲央が聞く。

芹羽「うん」

頷くと、
カップが差し出される。

受け取る。

その瞬間。

指先が、触れた。

ほんの一瞬。

それだけなのに。

びくっと体が反応する。

でも。

逃げるほどじゃない。

怖い、わけでもない。

ただ。

心臓が、少し早くなる。

玲央「熱いから気をつけろ」

玲央が何事もなかったように言う。

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