檻の外で咲く恋2
芹羽「うん、ちょっと早くに目が覚めたみたい」

そう言うと、
お兄ちゃんはちらりと羽美を見る。

蒼真「機嫌悪そうだな」

芹羽「さっき起きたばっかりだからね」

くすっと小さく笑う。

こういうやり取りも、
もう特別じゃなくなっていた。

当たり前みたいに、
ここにある。

それが、少し不思議で。

少しだけ、嬉しかった。

蒼真「今日、どうする」

お兄ちゃんがコーヒーを置きながら聞く。

芹羽「昼から店、顔出そうかなって」

蒼真「そうか」

短く頷く。

それ以上は聞かない。

必要なことだけ。

でも。

それがちょうどいい距離だった。

芹羽「羽美も、行く?」

声をかけると、
顔を上げてじっと見てくる。

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