檻の外で咲く恋2
根拠はない。

ただ。

そう思いたいだけ。

隣で眠る羽美の寝息。

その音だけが、
静かに響く。

芹羽「……」

手を、お腹に当てる。

まだ、何も分からない。

でも。

確かに。

何かが、引っかかっている。

その違和感の正体に。

気づいてしまうのが怖くて。

目を閉じる。

逃げるように。

でも。

逃げきれないまま。

不安だけが、
静かに広がっていった。





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