檻の外で咲く恋2
第九章 告げられる現実
白い天井。

消毒液の匂い。

静かすぎる空間。

椅子に座りながら、
私はぼんやりと前を見ていた。

芹羽「……」

隣には、お兄ちゃんがいる。

玲央が連絡したようで、
朝市に迎えに来てくれた。

何も言わない。

でも。

そこにいるだけで、
少しだけ呼吸が整う。

蒼真「名前、呼ばれたぞ」

低い声。

芹羽「うん」

立ち上がる。

足元が、少しだけ不安定だった。

診察室に入る。

医師の言葉は、
どこか遠くで聞こえていた。

質問に答えて。

検査を受けて。

また座る。

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