檻の外で咲く恋2
押し付けない。

決めさせない。

その距離が。

どこか、優しかった。

芹羽「……うん」

小さく頷く。

まだ、何も分からない。

でも。

一つだけ、はっきりしたことがある。

逃げなくていい。

すぐに答えを出さなくていい。

その中で。

ゆっくりと。

自分の気持ちと向き合えばいい。

芹羽「……」

そっと、お腹に手を当てる。

ここにある現実と。

これからの気持ち。

全部まとめて。

向き合っていくしかない。

その覚悟だけが、
静かに芽生え始めていた。





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