妖魔討伐中なので邪魔しないでください。~美少女妖魔払い手は感情を知る~
先に動き出したのは漆龍だった。

先生と同じように
縛り付けようとしたのだろう。

しかし、
雲穏先輩は一度その技を見ていたため、
軽々しく避けた。

次に雲穏先輩が攻める。
杖を振り回し、
飛びかかった。

漆龍は、
それを飛んで避け、
羽を刃のように固くし、
投げた。

雲穏先輩にかすって
血がながれる。

漆龍が優勢に見えた次の瞬間、
信じられない光景が広がっていた。

雲穏先輩の姿が、
消えたのだ。

漆龍も見失っている。

不意を突かれたら
漆龍が負けてしまう……!!!!

負けたら私の呪いが解けなくなっちゃう!

すぅっと息を吸い込み、
一度も出したことの無いような大きな声を
叫んだ。

「漆龍、負けるな~!!!!」

漆龍は一瞬私の方を見ると、
にこっとしてから目線を戻した。

なにもない雲のところだ。

どこを見ているんだろうと思っていたら、
そこから雲穏先輩がでてきた。

どういうこと!?

「あ~あ、バレちゃった。
君、漆龍っていうんだっけ?
強いね、漆龍。
久しぶりに興奮してきちゃった。」

雲穏先輩は、
ニヤッとすると、
また攻撃を仕掛けてきた。
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