探偵の日記 村田連続殺人事件
「瞳さん、瞳さん。」
「えっ。」
 眠たい目をこすりながら体を起こすと、美空がいた。
「村田さんが!」
 そう言って美空は村田の机を指差した。
 見ると...村田はナイフが刺ったまま死んでいた。
「多分、私たち睡眠ガスで眠らされてたみたいで、その間に殺されたみたいで。でもみんな寝てたし。さっき脈もとったんですけど、動いてなくて。」
 確かに曖昧な記憶を辿ってみると多分みんな眠っていた。でも犯人は起きていたんだと思う。どうやったのか分からないけど。
 何も飲み物なんか飲んでないし、睡眠ガスかな。この屋敷に他の人がいるのか、この中の誰かなのか。
「とりあえず警察呼んだ?」
 重い体を頑張って持ち上げ、立ち上がって伸びをした。
「いや、それが電波届かなくて、今大雪が降ってて。」
「えっ、嘘でしょ。」
 私は立ち上がってそばにあった大きなカーテンを開けた。見ると雪でいっぱいだった。ありえない。
 美空が私にちょっと近づいて、耳打ちをした。
「これは瞳さんが解決するしかありませんね。」
 口を尖らせながら、私は美空をじっと見る。美空も私を見返す。
「分かった。はあーやっぱり事件起こるんだね。最悪。」
 ため息を吐きながら後ろを見ると、みんなは呆然と椅子に座っていた。
 多分、村田が亡くなったこと、死体を見たこと、犯人がこの中にいるのかいないのか、そんなところでみんなどうしたらいいのか分かってないんだと思う。
 私はとりあえず南のところへ向かう。
「ねえ、流石に遺体があるこの部屋には居られないと思うから、一旦鍵を閉めて違う部屋に移動しましてもいい?」
 南は苦しそうにも、なんとか笑顔を作りながら分かりました、と言い鍵を取りに行った。
 暖房も消してもらったら、遺体がそのままで警察に引き渡せるはず。後でそれも伝えないと。
 南は数分後に戻ってきて、私たちは二階の部屋に移動した。
 さっきまでの部屋の鍵は、美空に渡して誰も入れないようにした。マスターキーはないらしい。
 明日、警察が来るまで遺体を置いておくことにしよう。
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