第1話  久しぶりのデート

|今日は、ひさしぶりに颯大とデート

 ​私は朝早くに地元を出発して、車で待ち合わせ場所へと向かった。

 胸のときめきが抑えられなくて、予定よりも1時間も早く着いてしまった。

 ​駐車場に車を停めて外へ出ると、目の前にある屋根付きの休憩所から、颯大が手を振っているのが見えた。

​「ももちゃん、おはよう!
うれしくて、つい早く来てしもた。会いたかったよ♪」

​「おはよう。私も同じだよ。
なんだか、久しぶりすぎて恥ずかしいな」

​「せやな。俺もちょっと照れるわ。
じゃあ、行こか♪」

 ​今度は助手席に颯大を乗せて、私の運転で出発した。

​「どこに行こうか?」

​「この先に公園があるんや。そこに行こうな♪」

​「うん。お弁当を作ってきたから、公園で食べようね♪」

​「それは楽しみやな!
あ、ベストセレクションを作ってきたから流すで」

 ​颯大がCDを入れると、車内に『キズナ』の曲や、彼のソロ曲が流れ始めた。

 大好きな彼の歌声が響くと、うれしさと愛しさで、じわっと涙がこぼれてきた。

​「え、なんで泣くん?
……でも、そういうところも可愛いな」

 ​信号待ちのあいだ、颯大が優しく私の頭をぽんぽんしてくれた。

​「ももちゃん、大好きやで…」

 ​そう言って、そっと手を握ってくる。

​「私も、大好きだよ。いつもありがとう」

​「俺こそ、いつもありがとな。
お互い仕事でなかなか会えへんけど、いつもももちゃんのことは想ってるよ」

 ​弾む会話と、隣で笑う颯大の横顔。
 それを見ているだけで、私は心から安心することができた。
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