Sayonaraの日
気が付けば空はオレンジに染まって、夜を迎えた。一日ぼんやりして過ごしていたみたいだ。時間、もったいないことしたなぁ……。

夜になると、嫌でも莉乃のことを考えてしまう。昼間とは違って静けさに包まれるせいか。それともーーー。

「莉乃……」

スマホにメッセージはない。でもSNSの通知がいくつか届いている。僕がSNSを開くと、莉乃と共通の友達が投稿をしていた。彼女とユニバデートだって。楽しそう。

キャラクターの帽子を被り、楽しそうにはしゃぐ友達とその彼女の写真が投稿されている。バタービールを飲んでる写真、ニンテンドーワールドで撮られた写真、キャラクターと一緒に撮った写真。どれもいい笑顔だ。僕も、莉乃とこういう思い出をたくさん作りたかった。

『忙しいし〜』

『今月生活費もヤバくてさ〜』

『う〜ん。予定合わなさそう』

最近、莉乃はデートに誘ってもこんな調子だ。だからファミレスで会ってご飯だけの月も増えた。月に一回会えればいい方だ。
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