好きになった人は、みんなのアイドルで
50話 俺のために
ーー悠太郎サイド
時間の進みが遅く感じる。
……まだ16時。 ダメだ、集中しないと。
「はい、終わりー」
レッスンが終わると片付けもそこそこにスタジオを出る。
つむぎちゃんが俺のためにパンを焼いてきてくれる。
つい小走りになる。
今日は確認しなくてもつむぎちゃんがいるのを知っている。
「いらっしゃいませー!」
「つむぎちゃん、おつかれ」
「おつかれさま、悠太郎くん。パン持ってきたよ、後で席に持ってく」
やばい、顔がにやける。
「ありがと、楽しみ。じゃ、アイスカフェラテお願いします」
「かしこまりました!」
いつものようにアイスカフェラテを受け取る。
やばい、なにこれ。そわそわする。
つむぎちゃん、席までパン持ってきてくれるの?
つむぎちゃんが紙袋を持って駆け寄ってくる。
紙袋までセンスが良い。
「はい、これ」
「ありがと、見ていい?」
「いいよ」
パン屋で見たことあるようなパンがいくつか入ってる。
これ、こないだパン研で食べたやつかな。
なんかチョコのやつもある。ウインナーのも。
「……やばい、めっちゃ美味そう。早く食べたい」
「お店の中ではだめです 笑」
「こんなん拷問じゃん」
「拷問って」 つむぎちゃんが笑う。
「あ、ごめん、戻るね」
レジを振り返って慌てるつむぎちゃん。
「うん、バイト頑張って」
こんな美味そうなパンを貰ってお預けなんて、まじで拷問だ。
レッスンの振り返りもそこそこに席を立つ。
つむぎちゃんと目が合う。
紙袋を指さして「ありがと」と口パクすると、小さく手を振ってくれた。
我慢できずに駅のベンチで袋を開ける。
ロールパンを少しちぎって口に入れる。
「……やば、うっま……」 つい声が出る。
なにこれ、美味すぎ。
パン研の集まりで食べた時よりも美味しい気がする。
(……これ、俺のために作ってくれたのか)
帰り道、多分俺はにやけていた。
時間の進みが遅く感じる。
……まだ16時。 ダメだ、集中しないと。
「はい、終わりー」
レッスンが終わると片付けもそこそこにスタジオを出る。
つむぎちゃんが俺のためにパンを焼いてきてくれる。
つい小走りになる。
今日は確認しなくてもつむぎちゃんがいるのを知っている。
「いらっしゃいませー!」
「つむぎちゃん、おつかれ」
「おつかれさま、悠太郎くん。パン持ってきたよ、後で席に持ってく」
やばい、顔がにやける。
「ありがと、楽しみ。じゃ、アイスカフェラテお願いします」
「かしこまりました!」
いつものようにアイスカフェラテを受け取る。
やばい、なにこれ。そわそわする。
つむぎちゃん、席までパン持ってきてくれるの?
つむぎちゃんが紙袋を持って駆け寄ってくる。
紙袋までセンスが良い。
「はい、これ」
「ありがと、見ていい?」
「いいよ」
パン屋で見たことあるようなパンがいくつか入ってる。
これ、こないだパン研で食べたやつかな。
なんかチョコのやつもある。ウインナーのも。
「……やばい、めっちゃ美味そう。早く食べたい」
「お店の中ではだめです 笑」
「こんなん拷問じゃん」
「拷問って」 つむぎちゃんが笑う。
「あ、ごめん、戻るね」
レジを振り返って慌てるつむぎちゃん。
「うん、バイト頑張って」
こんな美味そうなパンを貰ってお預けなんて、まじで拷問だ。
レッスンの振り返りもそこそこに席を立つ。
つむぎちゃんと目が合う。
紙袋を指さして「ありがと」と口パクすると、小さく手を振ってくれた。
我慢できずに駅のベンチで袋を開ける。
ロールパンを少しちぎって口に入れる。
「……やば、うっま……」 つい声が出る。
なにこれ、美味すぎ。
パン研の集まりで食べた時よりも美味しい気がする。
(……これ、俺のために作ってくれたのか)
帰り道、多分俺はにやけていた。