私が一緒に暮らすのは、人気ゲーマーでした
「カラス……?」
「はい、カラスです。かわいいですよね」
「え……うん。先生カラスがかわいくて聞いてない人初めて見たよ」


ちなみにその後、先生にどこか教えてもらった穂高くんは完璧な回答を導き出していた。


さっきまでカラスを観察していた人とは思えないな。
頭の切り替えが早いのかも。いや知らんけど。


「あっ、筆箱に消しゴム3個あった」
「多くないですかそれ」
「俺消しゴム最後まで使い切れたことなくて……
なんでだろう」
「よく無くしてるんじゃないですか?」


そのあとも穂高くんは、突飛な発言をたくさんし……
自由人というか、天然。みんなもそう思ったらしく
クラスメイトからは〝天然〟と認定されている雰囲気が出ていた。


─────


「なんで……」

ホームルームが終わり本来は静かな教室……なんだけど、生徒たちでいっぱいだった。

なんでかは分かるよ……。今日移動授業多くてあんまり質問できる時間なかったもんね。

クラスメイトの気持ちにうんうん、と共感をしていたけれど……普通に帰りたい。

行く途中あんなに方向音痴を発揮していた穂高くんを置いて行ける訳もなく、わたしは席にジッと座っていた。

となりで穂高くんは質問攻めにあっていた。
「ねぇねぇ、どこから来たの?」
「北海道……」

穂高くんは質問に単語で答えている。
学校で疲れたんだろうな。

「思うんだけどさ……」
「どうしたの?」

穂高くんの言うことにクラスメイト(特に女子)が注目していた。

「教科書って振ったらキレイになると思わないか?」
「……へ?」


穂高くんの斜め上の言葉に、食い気味に質問に頷いていたクラスメイトたちも、面食らった顔をする。

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