私が一緒に暮らすのは、人気ゲーマーでした
「はい皆さん静かに。穂高くんこれからよろしくお願いしますね」


そう先生が言うと穂高くんは「はい」と礼儀正しく返したのだった。


……まさか同じクラスの、それもとなりの席になるなんて思わなかった。
さすがにクラスは離れると思ったのに。


思わずため息をつきそうになったがグッとこらえる。
そんなことをしたら穂高くんの顔がシュン、とまるで子犬のように縮まってしまいそうだったし。


「それでは1時間目が始まるので別のクラスに行ってきますね」


先生はそう言って荷物をまとめ、隣のクラスへ向かったのだった。


─────


1時間目の授業が始まった。


穂高くんが教科書を持っていない、なんてトラブルはあったけど先生の「川瀬さんに見せてもらいなさい」って声で解決した。


今は先生が淡々と教科書の内容を説明しているんだけど、教科書を忘れた本人はぼーっと窓の外を見ている。


物思いにふけっているイケメンって感じ。そんなイケメンにクラスの女子はソワソワ。
授業に集中できない人が多いみたい。


今日初めて穂高くんと会ってたら同じだったかもしれないな。こんなイケメンがクラスにいるとか神すぎるし。


「〜〜だからこうなるんだけど、穂高さん」
「えっ……あっ、はい」
「ここの答えはなんだと思う?」
「……すみません、カラスがかわいかったから外を見てて授業を聞いていませんでした」


……窓を見てたのカラスがかわいかったからなんだね。
なんとも言えない回答に先生もおどろいたような顔で固まっている。

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