極道シングルファザーの甘く危険な独占愛
室内では、依然として乙哉が羽衣子と希海を庇うように立っている。
どちらも相手の出方を窺っているようで動かない。
それを見ていた羽衣子は背にしていたクローゼットのドアを開けると、震える希海の身体を抱き抱え、
「ういちゃ……!?」
「大丈夫だから、ここにいて……っ、絶対出てきちゃダメだよ」
必死に笑おうとしても声が震えてしまう羽衣子。
戸惑う希海を押し込むように中へ入れると扉を閉めた。
その直後。
「やだっ……! ういちゃん!!」
中から泣き声が響くけれど、それでも羽衣子は開けなかった。
そしてそのクローゼットの前へ立った羽衣子は、未だ動きの無い乙哉たちに視線を向けた。
(私は、どうすれば……っ)
そう思っていた矢先、相手が動き出す。
それに反応した乙哉が相手の攻撃を止めるも、もう一人がポケットから何かを取り出すとそれを乙哉目掛けて振り上げた。
「……っクソ!」
振り上げたそれは小型のナイフで、一人の攻撃を受け止めて体勢を崩させたものの、ナイフを振り上げて来たもう一人の動きまで止めきれず、
「っ……!」
腕に刃が掠ったことで乙哉は顔をしかめ、それでも何とか相手の手元に一発食らわせてナイフを弾き落とした。
「広瀬さん!!」
そう羽衣子が叫ぶ中、ナイフを払い落とされた男は羽衣子へ向かっていき、その瞬間、羽衣子の背筋がゾクリと冷える。
「テメェらの相手は俺だっての!!」
そこへ乙哉が男の足へしがみつき、必死に止めようと腕へ力を込める。
「離せ」
男は苛立ち声を荒らげると、力の限り足に力を込め、容赦なく乙哉を蹴り上げた。
「っ!!」
その弾みで乙哉の身体が壁へ叩きつけられる。
「広瀬さん!!」
羽衣子が再び叫んだ、その時だった。
バンッ!! と勢いよく玄関扉が開く音が聞こえると共に、
「吾妻さん、希海、乙哉!!」
聞き慣れた声が部屋に響き渡ると、昴が寝室へ駆け込んできた。
どちらも相手の出方を窺っているようで動かない。
それを見ていた羽衣子は背にしていたクローゼットのドアを開けると、震える希海の身体を抱き抱え、
「ういちゃ……!?」
「大丈夫だから、ここにいて……っ、絶対出てきちゃダメだよ」
必死に笑おうとしても声が震えてしまう羽衣子。
戸惑う希海を押し込むように中へ入れると扉を閉めた。
その直後。
「やだっ……! ういちゃん!!」
中から泣き声が響くけれど、それでも羽衣子は開けなかった。
そしてそのクローゼットの前へ立った羽衣子は、未だ動きの無い乙哉たちに視線を向けた。
(私は、どうすれば……っ)
そう思っていた矢先、相手が動き出す。
それに反応した乙哉が相手の攻撃を止めるも、もう一人がポケットから何かを取り出すとそれを乙哉目掛けて振り上げた。
「……っクソ!」
振り上げたそれは小型のナイフで、一人の攻撃を受け止めて体勢を崩させたものの、ナイフを振り上げて来たもう一人の動きまで止めきれず、
「っ……!」
腕に刃が掠ったことで乙哉は顔をしかめ、それでも何とか相手の手元に一発食らわせてナイフを弾き落とした。
「広瀬さん!!」
そう羽衣子が叫ぶ中、ナイフを払い落とされた男は羽衣子へ向かっていき、その瞬間、羽衣子の背筋がゾクリと冷える。
「テメェらの相手は俺だっての!!」
そこへ乙哉が男の足へしがみつき、必死に止めようと腕へ力を込める。
「離せ」
男は苛立ち声を荒らげると、力の限り足に力を込め、容赦なく乙哉を蹴り上げた。
「っ!!」
その弾みで乙哉の身体が壁へ叩きつけられる。
「広瀬さん!!」
羽衣子が再び叫んだ、その時だった。
バンッ!! と勢いよく玄関扉が開く音が聞こえると共に、
「吾妻さん、希海、乙哉!!」
聞き慣れた声が部屋に響き渡ると、昴が寝室へ駆け込んできた。