この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
進藤の運転で、心音は郁人と白金総合病院に向かった。
病院についてすぐに頭部のCT検査とMRI検査を行なったが、検査の結果、脳と骨に異常はなく、意識状態もハッキリとしていたため、問題ないと医者に言われた。
だが、心配した郁人が今日は様子見で入院するべきだと言い出した。
「お医者様も大丈夫だと言っていますし、私、帰ります」
「ダメです。時間が経って症状が出ることがあります。そうですよね?」
郁人さんの問いに医者は「まあ」と頷く。
「でも……」
頭にはたんこぶができて痛むが、何も床に打ちつけたわけでもない。
何かあれば、すぐに病院に行けば問題はないだろう。
だが郁人は聞く耳を持たず、医者に入院の準備を進めるように言う。
(心配性……というか、何かにすごく怯えているみたい)
「さあ、病室に行って休みましょう」
連れて行かれるがまま個室の病室に入ると、病院着を渡され着替えるように言われる。
心音が進藤をチラ見すると、お手上げだと言うような顔をされる。
(これは帰れそうにないな)
そこで郁人の携帯電話が鳴る。
「ちょっと失礼」
電話を片手に病室を出て行く郁人。
進藤も後に続いて病室を出ていき、心音は病室に一人になった。