この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
「……なんでそこまで、こいつを気にかけるんですか」
康太郎の問いに、郁人が足を止める。
ゆっくりと足を止め、振り向く郁人。
「彼女が好きだからです」
その言葉に、康太郎は驚きを隠せなかった。
「はっ……?社長が、心音を好き……?」
何を言っているんだと言いたそうな康太郎。
信じられないのだろう。
そんな康太郎に目もくれず、郁人は心音を抱えエレベーターに乗り込んだ。
「なんなんだよ、あれ……」
歯を食いしばった康太郎が悔しそうにポツリと呟く。
「……ほんと、気に食わない女」
隣に立つ美鈴は眉間に皺を寄せ、郁人の腕に抱えられる心音を睨みつけていた。