この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました

宿泊するホテルに向かおうとした時だった。

「あっ……!」

海風が吹き、かぶっていた麦わら帽子が空に飛ばされてしまう。

帽子はゆらゆらと風に舞いながら、心音の元を離れてゆく。

「待って!」

帽子を追いかけ走る心音。

しばらく浮遊すると、帽子は地面に着地する。

あっ……。

帽子が落ちたところに、黒髪の男性がいた。

帽子に気づいた男性は、ゆっくりとした動作で帽子を拾い上げた。

心音は急いで男性に駆け寄った。

「すいません……!」

声をかけると、背を向けていた男性が振り向く。

(わぁ……背が高い)

百六十センチの心音が見上げるほどに男性の背は高い。

おそらく、百八十センチ以上あるだろう。

(それにモデルみたいに手足が長くて、スタイルが良い)

サングラスをかけていて顔はよく分からなかったが、高貴な雰囲気のある男性に、きっとイケメンに違いないと心音は思った。
< 14 / 224 >

この作品をシェア

pagetop