この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました



無事ホテルに着くと、スーツケースを預け街に出た。

お腹が空いたので、観光前に少し遅めのお昼ご飯を食べようと、海鮮料理が美味しいと評判の運河近くのレストランにやって来た。

店内はテーブル席のみで、読書をしながらワインを楽しむ地元の人や、バカンス中のカップル、家族連れで混み合っていた。

少し待ったのち、四名がけのテラス席に通され、心音は手前の椅子に腰を下ろした。

(……全然分からない)

手渡されたメニュー表を凝視するも、何が書いてあるのかさっぱり分からない。

せめて英語を話せればよかったが、心音は日本語以外の言語は習得していない。

こんなとき頼りになるのは携帯の翻訳機だ。

メニュー表に携帯をかざし翻訳をして、なんとか注文をする。

先にきたワインを飲みながら景色を眺めていると、すぐ隣にある運河で観光客がゴンドラに乗っている姿が視界に入る。

駅でもらったパンフレットには、ヴェネツィアでは千年前からの交通手段だというゴンドラは、迷路のようなヴェネツィアを水上散歩できるのだとか。

(みんな楽しそう)

携帯で詳細を確認すると、ゴンドラに乗るには事前予約が必要だと書かれていた。
< 16 / 224 >

この作品をシェア

pagetop