この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました

「何か急用があるのでしたら、私のことは構わず行ってください」
「ですが」
「私なら大丈夫ですから」

郁人は少し考えたのち、電話を耳にあてる。

「三十分後に行く。お祖父様にそう伝えてくれ」

そう言うと、郁人は電話を切った。

「すいません、せっかくのデートに」
「いいですよ。もう今日は十分楽しかったですから」

行くとは手に持っていたティラミスが入った箱を心音に渡す。

「……あの、もしよければ、家で待っていてくれませんか?」
「郁人さんのお家でですか?」
「ドアマンには心音さんが来たら部屋に通すように言っときますので」

本当は、このまま帰るのは寂しい気持ちを何していた。

家で郁人を待てるなら、待ちたい。

「はい、待ってます」
「すぐに戻ります」

お店の敷地を出ると、郁人はタクシーを捕まえ、心音を乗せた。

郁人が住所を告げるとタクシーは発車し、心音は郁人の家へ向かった。
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