この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
「昨日は夜遅くにすまなかったね」
「いえ、大丈夫です」
昨晩、心音の元にきた非通知での電話、それは満からだった。
どこでこの番号を知ったのかと疑問に思ったが、財閥の会長が社員の番号を知ることなど安易なことだ。
満に郁人には知られず二人で話がしたいと言われ、何の話をされるのかおおよそのことは分かっているが、会長である満を目の前にすると緊張して、上手く話ができるかどうか。
「郁人と付き合っているとか」
「はい、おつきあいさせていただいています」
「交際期間はどのくら位になる?」
「一ヶ月程です」
「君からアプローチしたのか?」
「いえ、郁人さんの方からです。ですが、私も初めから同じ気持ちでした。臆病なので、積極的にアピールできなかっただけで」
「なるほど」
満の話し方は優しかったし、口元にも笑みが浮かんでいたが、目が笑っていなかった。
自分のことをよく思っていない。
それはすぐに分かった。