この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
「今日って、七月十九日だよね?」
「そうだけど、それがどうかしたの?」
心音と郁人が出会ったのは、一年前の今日、七月十九日だ。
「だから……」
「だから何?」
「今日、私と郁人さんがイタリアで初めて会った日なの」
だから、郁人は心音にイタリアに来てほしかったのだ。
だが、満に言われた条件を今日までクリアできなかったら、心音へは会えない。
そうなった時、心音をイタリアへ呼ぼうと思っていたのだ。
この日だけは、どうしても会いたくて。
今日の夜の便に乗れば、十九日中にイタリアに着ける。
「ルイス、私行かないと」
「えっ、ちょ……心音!?」
席を立った心音は、急いでオフィスに戻った。
そして上司に有給届けを出すと会社を出て、そのままタクシーに乗った。
チケットを握りしめながら携帯を開くと郁人にメッセージを送る。
【私もあの場所で会いたい】