この恋は制御不能です!愛を知らない冷徹社長に一目惚れされて、交際0日でプロポーズされました
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夕日が顔を出し始めたころ、心音は男性とレストランを出た。
「今日はありがとうございました。とても楽しかったです」
「いえ、俺も楽しかったですよ」
「そういえば、お名前聞いてなかったですね。私は天野心音と言います」
「俺は……郁人と言います」
「郁人さん、素敵なお名前ですね」
「ありがとうございます。父がつけてくれました」
ふと、運河に目を向けると、あのゴンドラが視界に入る。
「乗りたいですか? ゴンドラ」
見入っている心音に郁人は尋ねる。
「でも、事前に予約が必要ですから」
心音はそのまま歩き過ぎようとするが、ゴンドラに目を向けた郁人の足は止まったまま。
「馴染みの人がいるので、頼めば大丈夫かと」
そう言い、郁人は心音の手を取ると足早に歩き出す。
(ええ……!?)
「い、郁人さん!?」
郁人の大きな手に包まれ、心音の鼓動は早まる。