本好きで恋愛苦手な私が推し小説家に溺愛されるまで

 二人で歩いていると、素敵なカフェが目に入った。
 白い漆喰の壁にミントグリーンの木枠が外国のカントリーハウスのようで、とてもおしゃれ。
 色とりどりの花が咲きこぼれるオープンテラス席もある。

「あのカフェで休憩しないか」
「いいですね」

 オープンテラス席で私はアイスティーと桃のタルト、鷹司さんはアイスコーヒーとチョコケーキを注文。

「桃のタルト、美味しすぎる……!」
「これも美味しい。栞、一口食べないか」

 鷹司さんが一口大にしたチョコケーキをフォークに刺して、私の口元に近付ける。

(所謂(いわゆる)、あーんってヤツ……!)

 急に恥ずかしさを感じて、頬が火照っていく。
 でも、鷹司さんが望んでるなら、やるしかない。
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