双葉に咲いた、ニセモノ双子。

ウソツキな双子 side心乃華

ドッコーンッ! と大きく響き渡る破壊の音。

同時にざわざわと広がっていく、驚きの声。



「見ろよ、あれ編入生らしいぜ?」
「マジか、もう俺ら負けてんじゃね?」
「あの的、先生でも壊すの難しいって言ってたのに……」



そんな声たちも、わたしにとってはただの雑音としかならない。

ああ、いやだ。

人が多くて、本気なんて出せやしない。

こんな時間を過ごしている暇なんて、わたしたちにはないはずなのに。

吐きそうになるため息を、強く飲み込む。



心乃花(このか)! 今日もお疲れ様っ! 頑張ったねぇ」

心乃華(このは)もだよっ、お疲れ様……! 今日はもう帰ろ!」

「うん、そうだね! 邪魔しちゃったら悪いし、戻ろっか!」



こんなつまらないところなんて、と吐き捨ててしまいそうな言葉を喉元で止めて、明るい言葉へ変換する。

最初からずっと握っていた手、わたしたちが力を振るうのに必要なこと。

再び強く握りしめたそれは、決して薄れることのない昔を思い出させた。









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