双葉に咲いた、ニセモノ双子。
ウソツキな双子 side心乃華
ドッコーンッ! と大きく響き渡る破壊の音。
同時にざわざわと広がっていく、驚きの声。
「見ろよ、あれ編入生らしいぜ?」
「マジか、もう俺ら負けてんじゃね?」
「あの的、先生でも壊すの難しいって言ってたのに……」
そんな声たちも、わたしにとってはただの雑音としかならない。
ああ、いやだ。
人が多くて、本気なんて出せやしない。
こんな時間を過ごしている暇なんて、わたしたちにはないはずなのに。
吐きそうになるため息を、強く飲み込む。
「心乃花! 今日もお疲れ様っ! 頑張ったねぇ」
「心乃華もだよっ、お疲れ様……! 今日はもう帰ろ!」
「うん、そうだね! 邪魔しちゃったら悪いし、戻ろっか!」
こんなつまらないところなんて、と吐き捨ててしまいそうな言葉を喉元で止めて、明るい言葉へ変換する。
最初からずっと握っていた手、わたしたちが力を振るうのに必要なこと。
再び強く握りしめたそれは、決して薄れることのない昔を思い出させた。
◇◆◇
同時にざわざわと広がっていく、驚きの声。
「見ろよ、あれ編入生らしいぜ?」
「マジか、もう俺ら負けてんじゃね?」
「あの的、先生でも壊すの難しいって言ってたのに……」
そんな声たちも、わたしにとってはただの雑音としかならない。
ああ、いやだ。
人が多くて、本気なんて出せやしない。
こんな時間を過ごしている暇なんて、わたしたちにはないはずなのに。
吐きそうになるため息を、強く飲み込む。
「心乃花! 今日もお疲れ様っ! 頑張ったねぇ」
「心乃華もだよっ、お疲れ様……! 今日はもう帰ろ!」
「うん、そうだね! 邪魔しちゃったら悪いし、戻ろっか!」
こんなつまらないところなんて、と吐き捨ててしまいそうな言葉を喉元で止めて、明るい言葉へ変換する。
最初からずっと握っていた手、わたしたちが力を振るうのに必要なこと。
再び強く握りしめたそれは、決して薄れることのない昔を思い出させた。
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