双葉に咲いた、ニセモノ双子。
女の子が顔を上げた。

その瞳は、ギラギラと昏い光が宿っている。

わたしと違って、無気力になることなく、自分の生きる目的を持っていて……

少し、羨ましく思った。



『……わたしも、おかあさんを殺したやつがいるなら……仕返しが、したいっ』



小さく、しかしはっきりと言った。

震える体に鞭打って、背筋を伸ばす。

もう、どうすればいいのかわからなくて……

ただ、自分がここに来たことは、ムダではなかったと思いたかった。



『……いいよ、その覚悟を認めよう。だけど、ふたりは力を授けられる器が小さくてね……』

『っ、なら、ふたり分の器にひとつの力をつけてよ! あんたも……っ、いいでしょ?』

『……うん』



わたしは……もう、どう生きればいいのかわからない。

ならば、この命……復讐のために使うというのが相応しい。
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