双葉に咲いた、ニセモノ双子。
『わかった、そこまで言うのなら、ふたりでひとつの能力を授けよう。ふたり一緒でないと使えないけどね』



精霊は、ただ穏やかにそう告げた。

そのまま、手を器のような形にして、白い光の塊を作り出す。

思わず、隣の女の子と手を繋いでいた。



『これは、心象共鳴。感情の力。心の揺らぎが大きいほど、自らに力を与えてくれる』



精霊はそこで言葉をくぎり、両腕を軽く広げる。



『赤、怒りの炎。青、悲しみの水。黄、喜びの土。緑、楽しみの風。それぞれ、感情が振り切った時のみ操ることができるものだ……キミたちは、どの色を宿すのだろうね』



精霊は真っ白な瞳を閉じ、それぞれの色に分かれた光を再び合わせる。

そのまま光をわたしたちの上へ放ち、光は空気に溶けるように消えていった。

瞬間、女の子の瞳が赤黒く染まってゆく。

わたしの瞳も、同じように染まっていっているのだろうか。
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