近くにいるための嘘
47話 帰り道
「あ、美桜ちゃんも帰り?」
悠太郎くんに声を掛けられる。
ぼんやりと一人で駅に向かって歩いていた。
莉子はバイト、陽菜と芽依はサークルがあるとかで急いで帰ってしまった。
「駅だよね?一緒に帰ろ」
……推しと、一緒に帰る。
どんなご褒美ですか、神様。
「……ねえ、なんで俺に投票してくれてたの」
悠太郎くんが少し恥ずかしそうに聞く。
「一目惚れ」
「TikTok見てたら、悠太郎くんの自己紹介流れてきて」
「それで、気になって番組見たの」
「……まじ?嬉しい」
「……悠太郎くん脱落した時、泣きすぎて次の日学校休んだ」
「なにそれ、そんなに応援してくれてたの?」
「……ほんとにありがと」
「俺、今めっちゃ嬉しい」
今、推しの笑顔は私だけに向けられている。
「……そんな。むしろ、ファイナルまで連れて行けなくてごめん」
「それは仕方ないよね」
「俺の実力不足」
「そんなことない」
大きな声が出た。
「悠太郎くんは、ダンスも歌も上手だった」
「私ね、オーディション番組とか見たこと無かったけど、悠太郎くんのステージ好きだったよ」
「まじで嬉しい。ありがとね」
悠太郎くんが真っ直ぐに私を見る。
悠太郎くんの瞳に、私が映っていた。
……吸い込まれてしまいそうだった。
悠太郎くんに声を掛けられる。
ぼんやりと一人で駅に向かって歩いていた。
莉子はバイト、陽菜と芽依はサークルがあるとかで急いで帰ってしまった。
「駅だよね?一緒に帰ろ」
……推しと、一緒に帰る。
どんなご褒美ですか、神様。
「……ねえ、なんで俺に投票してくれてたの」
悠太郎くんが少し恥ずかしそうに聞く。
「一目惚れ」
「TikTok見てたら、悠太郎くんの自己紹介流れてきて」
「それで、気になって番組見たの」
「……まじ?嬉しい」
「……悠太郎くん脱落した時、泣きすぎて次の日学校休んだ」
「なにそれ、そんなに応援してくれてたの?」
「……ほんとにありがと」
「俺、今めっちゃ嬉しい」
今、推しの笑顔は私だけに向けられている。
「……そんな。むしろ、ファイナルまで連れて行けなくてごめん」
「それは仕方ないよね」
「俺の実力不足」
「そんなことない」
大きな声が出た。
「悠太郎くんは、ダンスも歌も上手だった」
「私ね、オーディション番組とか見たこと無かったけど、悠太郎くんのステージ好きだったよ」
「まじで嬉しい。ありがとね」
悠太郎くんが真っ直ぐに私を見る。
悠太郎くんの瞳に、私が映っていた。
……吸い込まれてしまいそうだった。