唯一無二の私たちだから
プロローグ
両親は仲が悪かった。
だから、離れた。
私はお父さんの方についていくことになって、貧乏ながらも普通の生活をしていた。
でも、少しずつそれも崩れてしまって…。
***
今日は雨が土砂降りだった。
こんな日に限って、お父さんは出掛けると言い出した。
私はそれについて行くだけ。
向かったのはちょっと遠くのコンビニ。
ふたりでひとつの傘を使っていたから、私は右側の肩が濡れていた。
そんな私を見てなのか、お父さんは傘を買ってくると言った。
そして、お父さんは雨の中に消えていった。
「おとうさん、遅い…」
そんな声をふともらすと、男の子に声をかけられた。
「君も両親を待ってるの?」
右横にいた男の子だ。
すごくきれいな黒髪に透き通った青空色の瞳、スッと通った鼻筋に形のきれいな唇。
どのパーツを見ても、完璧だった。
「う、ううん。お父さんだよ。えっと…君は?」
そうひかえめに聞くと、男の子は悲しそうに笑って言った。
「もう20分くらい戻ってこないんだ。お母さんを待ってるんだけど」
「そ、そんな…!お母さん、大丈夫かな…?」
私は男の子のお母さんを心配していた。
だけど、私たちは気がついていた。
1分、また1分と過ぎて行くたび自覚するしかなくなった。
私たちは、捨てられてしまったのだと。
だから、離れた。
私はお父さんの方についていくことになって、貧乏ながらも普通の生活をしていた。
でも、少しずつそれも崩れてしまって…。
***
今日は雨が土砂降りだった。
こんな日に限って、お父さんは出掛けると言い出した。
私はそれについて行くだけ。
向かったのはちょっと遠くのコンビニ。
ふたりでひとつの傘を使っていたから、私は右側の肩が濡れていた。
そんな私を見てなのか、お父さんは傘を買ってくると言った。
そして、お父さんは雨の中に消えていった。
「おとうさん、遅い…」
そんな声をふともらすと、男の子に声をかけられた。
「君も両親を待ってるの?」
右横にいた男の子だ。
すごくきれいな黒髪に透き通った青空色の瞳、スッと通った鼻筋に形のきれいな唇。
どのパーツを見ても、完璧だった。
「う、ううん。お父さんだよ。えっと…君は?」
そうひかえめに聞くと、男の子は悲しそうに笑って言った。
「もう20分くらい戻ってこないんだ。お母さんを待ってるんだけど」
「そ、そんな…!お母さん、大丈夫かな…?」
私は男の子のお母さんを心配していた。
だけど、私たちは気がついていた。
1分、また1分と過ぎて行くたび自覚するしかなくなった。
私たちは、捨てられてしまったのだと。


