Nocturne of Light~ノクターン オブ ライト~
「昔から、“リリィに触れると元気になる!”とか」

「“落ち着く”って、よく言われてました」

それは、
まだ
“力” と呼べるほどじゃない。

でも確かに、
人を安心させる何かがあった。


「でも、あの日」

リリィの表情が曇り
空気が静かに重くなる。


「村の人の中に···シグナが暴走した人が出て」

その瞬間を思い出したのか、
肩が小さく震えるリリィ。

一方でレオンも微かに表情を曇らせていた。



「誰も止められなくて···」

苦しそうに暴れる人。
怯える村人たち。
壊れていく家。
どうすることもできなかった。

「私、気づいたらその人に触ってて」

震える声。

「そしたら···」


ふわりと
やさしい光が溢れた。

暴れていたシグナが、
少しずつ静かになって。
苦しそうだった表情も、
ゆっくり落ち着いていった。
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