Nocturne of Light~ノクターン オブ ライト~
「調律の存在は、当然俺らも知ってた。まさかお前だとは思わなかったけどな」

レオンはふとリリィへと視線を向けた。
リリィはその視線に、 小さく胸が鳴る。

レオンの黒い瞳。
相変わらず、 見えない感情。


でも
今は少しだけ、 その黒が静かだった。

「調律なんて、噂レベルだったからな」
レオンは椅子に深く座ったまま、
淡々と続ける。

「“シグナを整える存在がいる”」

「“暴走を止められる”」

「“力を安定させる”」



「そんな都合いい存在、半分都市伝説みてぇなもんだと思ってた」


レオンの言葉に
カインはふと軽く笑い

「まぁ、実際いたわけだけど」

その紫は穏やか。
でも、 興味深そうな色も混じっていた。



リリィは視線を落とし
「···ごめんなさい」
ぽつりとこぼれる。


リリィがまさか謝るなんて思わなかったカインは少し驚き

「なんで謝るの?」



「巻き込んでしまった··かもしれないから。迷惑かけてしまったかも··」
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