経済学部一の人気者が同じ学部の大人しい女の子に一目惚れした理由│Quiet Strength×Soft Strength
「疲れちゃった? 勉強大変なの?」
大丈夫と言いつつ頭を抱えて唸っている舞に綾音は小さな声で問いかけた。
「いや、あ、うん。大変。大変だけどそうじゃなくてね…」
「?」
不思議そうに首を傾げた綾音を見て、舞は何の考えもなしにぽつりと呟いた。
「綾は? 勉強大変?」
二人は学部が違うから大変さを共有することはできない。綾音は経済学部、舞は社会学部だ。大学生ならではの自由もあるけれど、二人の通っている大学はかなりレベルが高く、真面目に取り組まなければすぐについていけなくなってしまう。
「あー…うん。大変だけど楽しさもあるよ」
そうだよね。と同感の返事に舞も頷く。高校までと違って、大学は自分の希望を学べる場所だ。自分探しや何となくと進学する人間もいるのだろうけれど、自分達は学びたいとこの大学にやってきた。興味や好きだからという選び方だったけれど、それはそれで楽しい。ここで学んで、その強みを活かして就職できたらいいねと話したこともある。
「でも、好きっていうのと個性自体が合っているっていうのは全然違うんだなーって大学に来て良く分かった。どっちが良いとか悪いじゃじゃないけど、もう人間自体がその学問にぴったり合ってる人っているんだなって」
「ん? どういうこと?」
「同じ講義受けてる人達の中に、凄く楽しそうだなーって感じる人がいるの。別ににこにこしてる訳じゃないんだけど、分析とか数字にパズル説いているみたいにのめり込んでて、この人は好きとかいうレベルじゃないんだろうなーって」
「うわぁー…」
数字が好きな訳ではない舞はげっそりと呟いた。自分に必要な部分の数字なら少しは楽しさもある。それは自分の興味と理解を手助けしてくれるものだから。けれど経済学となれば数字数字数字。理由よりも先に数字だ。関わりたくない。
「そんな宇宙人が同じ大学にいるんだー」
「あはは」
いつもの様子に戻った舞に安心したのか、綾音がその言葉に笑う。
大丈夫と言いつつ頭を抱えて唸っている舞に綾音は小さな声で問いかけた。
「いや、あ、うん。大変。大変だけどそうじゃなくてね…」
「?」
不思議そうに首を傾げた綾音を見て、舞は何の考えもなしにぽつりと呟いた。
「綾は? 勉強大変?」
二人は学部が違うから大変さを共有することはできない。綾音は経済学部、舞は社会学部だ。大学生ならではの自由もあるけれど、二人の通っている大学はかなりレベルが高く、真面目に取り組まなければすぐについていけなくなってしまう。
「あー…うん。大変だけど楽しさもあるよ」
そうだよね。と同感の返事に舞も頷く。高校までと違って、大学は自分の希望を学べる場所だ。自分探しや何となくと進学する人間もいるのだろうけれど、自分達は学びたいとこの大学にやってきた。興味や好きだからという選び方だったけれど、それはそれで楽しい。ここで学んで、その強みを活かして就職できたらいいねと話したこともある。
「でも、好きっていうのと個性自体が合っているっていうのは全然違うんだなーって大学に来て良く分かった。どっちが良いとか悪いじゃじゃないけど、もう人間自体がその学問にぴったり合ってる人っているんだなって」
「ん? どういうこと?」
「同じ講義受けてる人達の中に、凄く楽しそうだなーって感じる人がいるの。別ににこにこしてる訳じゃないんだけど、分析とか数字にパズル説いているみたいにのめり込んでて、この人は好きとかいうレベルじゃないんだろうなーって」
「うわぁー…」
数字が好きな訳ではない舞はげっそりと呟いた。自分に必要な部分の数字なら少しは楽しさもある。それは自分の興味と理解を手助けしてくれるものだから。けれど経済学となれば数字数字数字。理由よりも先に数字だ。関わりたくない。
「そんな宇宙人が同じ大学にいるんだー」
「あはは」
いつもの様子に戻った舞に安心したのか、綾音がその言葉に笑う。