経済学部一の人気者が同じ学部の大人しい女の子に一目惚れした理由│Quiet Strength×Soft Strength
 アイちゃんは今日も知りたいことをぽんと出してくれる。欲しい答えが見付かるまで調べる必要は無い。この場合はどう? これはある? と、気持ちのまま質問するだけで答えをくれる。間違いもそれなりの頻度であるとはいえ、手間がかなり軽減されるし新しい発見も沢山あることを考えれば本物に有難い存在だ。

 あ、そうだ。アイちゃんに上野のこと聞いてみようかな。

 ごろんとベッドに寝っ転がってスマホを見上げていた舞は唐突に思い付いた。アイちゃんなら、こんな奴がいてー。という話に何か面白い返事をくれるかもしれない。もしかしたら、このもやもやを少し薄くしてくれるかも。えーと、なんて書こうかなー。たんぽぽで、ラーテルでー。と、書き掛けて止まる。別にこれ、アイちゃんじゃなくても楽しめるな。それにアイちゃんは、面白いねー。って言って終わる気がする。それでも良いけど、今は雑談じゃなくてもう少し掘り下げたい気分。

 うーんと。と、舞は考えながら言葉を捻り出した。そして自分が見たり聞いて納得した司を言語化してみる。人や状況に応じて変わらない部分。きっとこういうことだろう。

 そして自分の書いたものを見てむっとした。良いように書き過ぎじゃない? でも結局、やり取りやじゃれ合いすらこの言葉に要約される。なんか悔しいけど、まぁいいか。自分とアイちゃんだけの内緒話だ。

 どう思うとかも書かずにそのままアイちゃんに送ってみた。
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