経済学部一の人気者が同じ学部の大人しい女の子に一目惚れした理由│Quiet Strength×Soft Strength
 えーと。特に問題ないなら、一緒にご飯食べる? ほら、目の前の席も空いてるし。と、ふわふわした第三者の誘導により舞と綾音は司の対面に座った。ぐぬぬぬぬ。お前のせいであたしは昨日眠れなかったんだが? と、睨む舞と訳分からんな司を第三者と綾音は無言で見守る。そして四人言葉も無くご飯を食べた。

 社会学部の二人は次の時間も講義があるのでおちおちしていられない。食事をお腹に突っ込みながら舞は考えた。どうしよう。変な空気になっちゃった。でもでも、だって。

 いや、これはヤバい。まずったなー。更にやりにくくなっちゃった。こんな空気にしちゃって、この後どうやって二人を再度会わせれば良いの? これで綾が警戒しちゃったりしたら流石に申し訳が立たないよ。でも何も思い付かないー…もぐもぐ。

 そして味のしない昼食をさっさと完食して気付く。…あれ? これで良いんじゃない? あ、そうじゃん。このまま二人と別れたら引き合わせ完了じゃん。後は自分で何とかしろ。これにて解決! と、最終的にご機嫌になって「じゃ! うちら行くから! 後はごゆっくりー」と、まだ食べ終わっていない綾を置き去りにして立ち上がった。そして何の罪も無い第三者を拉致した。
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