経済学部一の人気者が同じ学部の大人しい女の子に一目惚れした理由│Quiet Strength×Soft Strength
 そして次の講義が終わる時間。そろそろかなとスマホの時計を見ていたら綾音の声が聞こえてきた。

「舞ちゃん」

「綾ーっ」

 無事だった!? と、振り返ったら司もいる。何でお前がいるんだよーー!

 きっ! と、睨み付けて綾音をぶんどるように抱き締めたら司は怪訝な顔をした。

「何なの? さっきから」

「ずっと一緒にいたの?」

「昼の後少し話して講義受けて出てきただけだけど」

 簡単に言うけど初対面でするにはそこそこのハードルだぞ。それをすんなりできる司に舞は疑心暗鬼になった。やっぱり女に慣れてるんじゃん!

「綾は平気だった?」

「え? 平気だよ? どうしたの? 舞ちゃん。司君、凄くいい人…」

「司君ーー!?」

 何でそんな呼び方をーー!?

「えっと、あ、駄目? あの」

「良いからちょっとこっちに来なさい! お前は帰れ!」

 舞は綾音の手を掴んで叫んだ。物凄い迫力に二人は逆えない。

「あ、わ…っ。つ、司君。色々ありがとう。ばいばい」

「…うん。ばいばい」

 そんな二度目の初対面だった。
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