経済学部一の人気者が同じ学部の大人しい女の子に一目惚れした理由│Quiet Strength×Soft Strength
二時間弱。漫画喫茶よりも短い時間を二人は黙って過ごした。完結のしない映画は少しもやもやする。多分それも手伝って司は珍しく鬱々とした。
隣で綾音はまだぐずぐずしている。さっきよりも何もできない。黙ってその綾音の泣き声を聞いていた。
「ごめんなさい…。も、もう、大丈夫なので…」
そう言いながらひっくひっくしている。解決できない問題を植え付けられたまま、綾音の心の落としどころも定まらないようだ。
「こっちのことは気にしなくて良いから、ゆっくり落ち着いて」
そう言ったら余計に綾音の涙腺を刺激したのか、またハンドタオルで目をぎゅーっと押さえている。赤くなっちゃうよと手を緩めさせて放置すること十分。綾音はようやく本当に落ち着いてきた。ふー。と、息を吐いて、少し最後が震えたのをしゃっくりみたいに押さえている。可愛い。同時に胸が痛んだ。このままにしておきたい気もするけれど、やっぱり一言だけは伝えなきゃ駄目だ。
「…綾ちゃんさぁ」
ぎゅっと強く、でも優しく抱き締めて耳元で囁いた。綾音の匂いは甘くて柔らかい。でも酔わない。ぎゅっと目を閉じてそれに抗ってから呟く。
「もしも何もしないからとか友達だからとか、そういう事言われても、万が一の覚悟ができない男だったら部屋に行ったら駄目だよ」
隣で綾音はまだぐずぐずしている。さっきよりも何もできない。黙ってその綾音の泣き声を聞いていた。
「ごめんなさい…。も、もう、大丈夫なので…」
そう言いながらひっくひっくしている。解決できない問題を植え付けられたまま、綾音の心の落としどころも定まらないようだ。
「こっちのことは気にしなくて良いから、ゆっくり落ち着いて」
そう言ったら余計に綾音の涙腺を刺激したのか、またハンドタオルで目をぎゅーっと押さえている。赤くなっちゃうよと手を緩めさせて放置すること十分。綾音はようやく本当に落ち着いてきた。ふー。と、息を吐いて、少し最後が震えたのをしゃっくりみたいに押さえている。可愛い。同時に胸が痛んだ。このままにしておきたい気もするけれど、やっぱり一言だけは伝えなきゃ駄目だ。
「…綾ちゃんさぁ」
ぎゅっと強く、でも優しく抱き締めて耳元で囁いた。綾音の匂いは甘くて柔らかい。でも酔わない。ぎゅっと目を閉じてそれに抗ってから呟く。
「もしも何もしないからとか友達だからとか、そういう事言われても、万が一の覚悟ができない男だったら部屋に行ったら駄目だよ」