亡霊の忘れ花
涼介の家系ーー國代家は、代々祓い屋を生業としている。死者が残した怨念などの残滓の成れの果て、怨霊などと呼ばれるそれら全般を、祓うのだ。簡単に言ってしまえばお化け退治である。
なんでも千年ほど前から続く由緒ある家らしく、多数の分家を持ち、国の“裏”ではまあまあ影響力を持つ存在らしい。
そして、涼介は正真正銘、その國代本家の長男である。國代家にはいくつかの決まりがあり、その中の一つに“十になった子どもは御大樹様にご挨拶に行かなければならない”というものがある。
晴れて今日十歳になった涼介は代々國代家を“守ってきた”とされる大樹に挨拶しにきたのだ。
「なんで…、ゲホッ、こんなこと…。そもそも、幽霊なん、て、ゲホッ、ほんとに、いんのかよ」
心身ともに疲弊した涼介のが絞り出した不平に、姉は呆れた顔をした。
「何度もそう言ってるでしょ。これから御大樹様にお会いしたら視えるようになるから。」
てかほんとにあんたもっと体力つけなさいよ、とため息をついた姉に、涼介は恨めしげな視線を返した。
ーー俺はお前らオカルト集団、ぜっっったい信じねえからな!
なんでも千年ほど前から続く由緒ある家らしく、多数の分家を持ち、国の“裏”ではまあまあ影響力を持つ存在らしい。
そして、涼介は正真正銘、その國代本家の長男である。國代家にはいくつかの決まりがあり、その中の一つに“十になった子どもは御大樹様にご挨拶に行かなければならない”というものがある。
晴れて今日十歳になった涼介は代々國代家を“守ってきた”とされる大樹に挨拶しにきたのだ。
「なんで…、ゲホッ、こんなこと…。そもそも、幽霊なん、て、ゲホッ、ほんとに、いんのかよ」
心身ともに疲弊した涼介のが絞り出した不平に、姉は呆れた顔をした。
「何度もそう言ってるでしょ。これから御大樹様にお会いしたら視えるようになるから。」
てかほんとにあんたもっと体力つけなさいよ、とため息をついた姉に、涼介は恨めしげな視線を返した。
ーー俺はお前らオカルト集団、ぜっっったい信じねえからな!