ワンナイト限りの割り切り関係に「もう一度」は無粋です! ~正反対な私たちは今日も意見が合いません~
恋愛を嫌うのは、
「氷川さん、お疲れ様です。この近くに評判のいいイタリアンを見つけたんですが、もし良かったら今度行きませんか?」
「甘い物がお好きなんですか。良かったらこれ食べませんか?」
「あれ、今日は残業だったんですね。でしたら、一緒に帰りません?」
「ほんっっっとうに、鬱陶しいのよあの男!!」
ジョッキの生ビールをテーブルに叩きつけると、私は目の前の山盛りになった枝豆を恨みを込めるようにひっ掴んだ。
待ちに待った金曜日の夜。会社近くの喧騒と焼き鳥の焦げる香りに満ちた居酒屋で、私は日葵を相手に1週間分の毒を吐き出していた。アルコールの回った脳裏には、仕事中にも関わらず涼しい顔で距離を詰めてくる風間さんの顔がこびりついて離れない。
「ちょ、小春、落ち着いてって! ビールが服に飛んじゃうよ!」
「落ち着いていられるわけないでしょ! 朝、デスクに行けば当たり前のようにコーヒーが置いてあるし、昼になれば計算し尽くされたタイミングで誘ってくるのよ! 帰りに私の方が早く帰れるのだけが唯一よ!! 執念深すぎるわ、あの課長補佐!」
「まあ、確かに風間さんのロックオン状態は、フロア中の女子が引くレベルだけどさ」
日葵は私も宥めながらも、手際よく焼き鳥の串を外している。対して私は串のまま齧りつく。些細なことを気にしていられるほど胸中穏やかではいられなかった。
「甘い物がお好きなんですか。良かったらこれ食べませんか?」
「あれ、今日は残業だったんですね。でしたら、一緒に帰りません?」
「ほんっっっとうに、鬱陶しいのよあの男!!」
ジョッキの生ビールをテーブルに叩きつけると、私は目の前の山盛りになった枝豆を恨みを込めるようにひっ掴んだ。
待ちに待った金曜日の夜。会社近くの喧騒と焼き鳥の焦げる香りに満ちた居酒屋で、私は日葵を相手に1週間分の毒を吐き出していた。アルコールの回った脳裏には、仕事中にも関わらず涼しい顔で距離を詰めてくる風間さんの顔がこびりついて離れない。
「ちょ、小春、落ち着いてって! ビールが服に飛んじゃうよ!」
「落ち着いていられるわけないでしょ! 朝、デスクに行けば当たり前のようにコーヒーが置いてあるし、昼になれば計算し尽くされたタイミングで誘ってくるのよ! 帰りに私の方が早く帰れるのだけが唯一よ!! 執念深すぎるわ、あの課長補佐!」
「まあ、確かに風間さんのロックオン状態は、フロア中の女子が引くレベルだけどさ」
日葵は私も宥めながらも、手際よく焼き鳥の串を外している。対して私は串のまま齧りつく。些細なことを気にしていられるほど胸中穏やかではいられなかった。