勘違いだらけの契約婚
「邪魔だなんて、とんでもないです! とうとう毒味役を任される日が来たのですね。光栄です。毒味役とはすなわち、閣下に信頼されているという証し。必ずや閣下の期待に応えてみせます!」
「は?」
聞き間違いをしたかのように、ユージーンは瞬きを繰り返す。
きょとんとする夫に、ミリアリアはすっと立ち上がり、胸を張って説明する。
「魔力適性が高い者は、毒にも耐性があると本で読みました。……あら? でもそうすると、わたくしに効かなかった毒が閣下のお口に……!? まあ、どうしましょう!」
「お、落ち着いてくれ。君を毒味役にする予定は一切ない」
「……そ、そんな。どうかお考え直しください。才のないわたくしがあなたの役に立てる機会など、そう多くはございません。感謝と尊敬の念を持って、命がけで飲ませていただきますから、ぜひともお願いいたします……っ」
一歩詰め寄って涙ながらに訴えると、気圧されるようにユージーンは半歩下がった。それから額に手を当てて深く息を吐いた後、静かな声が返ってくる。
「どこから突っ込めばいいのかわかりかねるが……。俺は妻に毒味役を任すつもりはない。まったく、君は普通のお茶会をしたことがないのか?」
「は?」
聞き間違いをしたかのように、ユージーンは瞬きを繰り返す。
きょとんとする夫に、ミリアリアはすっと立ち上がり、胸を張って説明する。
「魔力適性が高い者は、毒にも耐性があると本で読みました。……あら? でもそうすると、わたくしに効かなかった毒が閣下のお口に……!? まあ、どうしましょう!」
「お、落ち着いてくれ。君を毒味役にする予定は一切ない」
「……そ、そんな。どうかお考え直しください。才のないわたくしがあなたの役に立てる機会など、そう多くはございません。感謝と尊敬の念を持って、命がけで飲ませていただきますから、ぜひともお願いいたします……っ」
一歩詰め寄って涙ながらに訴えると、気圧されるようにユージーンは半歩下がった。それから額に手を当てて深く息を吐いた後、静かな声が返ってくる。
「どこから突っ込めばいいのかわかりかねるが……。俺は妻に毒味役を任すつもりはない。まったく、君は普通のお茶会をしたことがないのか?」