追想と翼望(ついそうとよくぼう)君がいるから僕の時間が動き出す
藍は 3杯目のシャンパンが運ばれてくると、両手で受け取って飲みながら注文をする。
「もう1杯ください」
「もういいです。すみません」
旭は慌てて注文を取り消した。藍は旭の肩を軽く叩いて笑っていた。
「一気に飲むから、もったいないと思ったんでしょう。分りました。ゆっくり飲みます」
「今度は笑い酒?大林さん部屋に帰りろう」
「もうですか?もっと飲まないんですか?」
「明日から取材だ。早く休んだほうがいい」
「アハハ、それ私のセリフですよ」藍は大笑いして言た。
それからの藍は笑いが止まらない様子で、笑いながらシャンパンを飲んでいた。旭は会計を済ませて、藍を立たせ支えながら歩かせた。
まさに千鳥足とはこのことかと思うと笑いが写ってきた。エレベーターの中でも藍は大爆笑だった。旭も幸せな顔で笑っていた。こんなに笑ったのは久しぶりだと思う 。
部屋のある階に来たが、藍の部屋がどこか分からない。旭の部屋の前で見送ってくれたし、部屋の前で待っていてくれるので、藍自身の部屋の番号すら分からない。
「大林さん部屋はどこ?」
「教えません。軽い女じゃないって言ったでしょ」
「何言っているの?何もしないよ。部屋が分からないと、ここで寝ることになるよ」
「大丈夫。ちゃんと部屋に帰ります」座り込んで壁に寄りかかり瞼を閉じた。
「寝る気満々だな。風邪ひくから起きて」揺すっても藍は起きる気配がない。
「下心ないからな。ここで寝ているから、仕方なく部屋に入るだけだから」
誰も聞いていないのに、言い訳をしていた。そして藍を肩に抱えて部屋に入った。ベッドに寝かせて、靴を脱がせシーツをかけた。旭がシャワー室に行こうとした時、
藍が泣きながら呼ぶ声が聞こえた。
「旭、旭」
旭はベッドに近寄り藍を覗き込んだ。藍は泣きながら旭を呼ぶ。
「どうした?大丈夫?」
「行かないで、行かないで」
「白藍?」
旭の胸に抱きついてくるのを、なだめながら寄り添い、背中をトントン優しく叩き、添い寝をした。抱きついたまま、スヤスヤ寝る藍を見てほっとした。
苦しそうに旭を呼ぶ時は、白藍の姫が呼んだのだと思った。無意識になだめていたが、藍を抱きしめたままでいるのに気づいた。
藍は旭の胸元の服を握り締めていた。藍を離そうとしたが、愛しい気持ちが離れがたい。
「これは拷問に近い。安心して寝ているけど、普通の男なら抱いてしまうぞ」
自分でもよく我慢していると思う旭だった。そして額に優しくキスをした。
「これで我慢するけど、次はこれで済まないからな」
手枕をしたまま旭は眠りについた。藍を近くで感じながら浮き立つ気持ちを抑え、幸せを噛み締めていた。
「もう1杯ください」
「もういいです。すみません」
旭は慌てて注文を取り消した。藍は旭の肩を軽く叩いて笑っていた。
「一気に飲むから、もったいないと思ったんでしょう。分りました。ゆっくり飲みます」
「今度は笑い酒?大林さん部屋に帰りろう」
「もうですか?もっと飲まないんですか?」
「明日から取材だ。早く休んだほうがいい」
「アハハ、それ私のセリフですよ」藍は大笑いして言た。
それからの藍は笑いが止まらない様子で、笑いながらシャンパンを飲んでいた。旭は会計を済ませて、藍を立たせ支えながら歩かせた。
まさに千鳥足とはこのことかと思うと笑いが写ってきた。エレベーターの中でも藍は大爆笑だった。旭も幸せな顔で笑っていた。こんなに笑ったのは久しぶりだと思う 。
部屋のある階に来たが、藍の部屋がどこか分からない。旭の部屋の前で見送ってくれたし、部屋の前で待っていてくれるので、藍自身の部屋の番号すら分からない。
「大林さん部屋はどこ?」
「教えません。軽い女じゃないって言ったでしょ」
「何言っているの?何もしないよ。部屋が分からないと、ここで寝ることになるよ」
「大丈夫。ちゃんと部屋に帰ります」座り込んで壁に寄りかかり瞼を閉じた。
「寝る気満々だな。風邪ひくから起きて」揺すっても藍は起きる気配がない。
「下心ないからな。ここで寝ているから、仕方なく部屋に入るだけだから」
誰も聞いていないのに、言い訳をしていた。そして藍を肩に抱えて部屋に入った。ベッドに寝かせて、靴を脱がせシーツをかけた。旭がシャワー室に行こうとした時、
藍が泣きながら呼ぶ声が聞こえた。
「旭、旭」
旭はベッドに近寄り藍を覗き込んだ。藍は泣きながら旭を呼ぶ。
「どうした?大丈夫?」
「行かないで、行かないで」
「白藍?」
旭の胸に抱きついてくるのを、なだめながら寄り添い、背中をトントン優しく叩き、添い寝をした。抱きついたまま、スヤスヤ寝る藍を見てほっとした。
苦しそうに旭を呼ぶ時は、白藍の姫が呼んだのだと思った。無意識になだめていたが、藍を抱きしめたままでいるのに気づいた。
藍は旭の胸元の服を握り締めていた。藍を離そうとしたが、愛しい気持ちが離れがたい。
「これは拷問に近い。安心して寝ているけど、普通の男なら抱いてしまうぞ」
自分でもよく我慢していると思う旭だった。そして額に優しくキスをした。
「これで我慢するけど、次はこれで済まないからな」
手枕をしたまま旭は眠りについた。藍を近くで感じながら浮き立つ気持ちを抑え、幸せを噛み締めていた。